No.41 2021年1月発行 榎本 好宏 選 | ![]() |
衣替へて徒歩十分の花屋まで | 河本 茉莉 | 柿わかば蔵の高まど開け放ち | 三浦 郁 | 合歓の花逢ひたきときは逢へずして | 児玉 一江 | 田を植うるそばから風のうまれけり | 保坂 定子 | 御先祖に知らぬ名前や墓洗ふ | 藤川三枝子 | 蛇口ひとつ残りて更地夏に入る | 齊藤 眞人 | 卯の花や小柄な祖母の子沢山 | 吉田 一男 | 牛蛙小さき噂に大き嘘 | 石塚 富子 | 地網引く浜昼顔の辺りまで | 岩井 充子 | 茄子胡瓜小振薄切り三五八に | 齋藤 律子 | 苔の花虚子の墓まで踏切音 | 角野精三郎 | 佃路地井戸の水飲む祭の子 | 花村 美紀 | 大夕焼夫金星を指させり | 林 わこ | 若葉風入江込み入る田子倉湖 | 目黒 礼 | 月見草吐息のごとくひらきけり | 吉田みちこ |