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プロフィール
日高俊平太(ひだか しゅんぺいた)
1941年鹿児島に生まれる。生後まもなく中国の天津へ渡り終戦によって帰国。小学1年までを鹿児島の桜島で過ごす。小学2年より高校卒業まで島根の出雲・石見地方に暮らす。現在 東京都在住。
1999年─2003年鷹」に所属。
2002年─2014年 榎本好宏先生の句会に参加。
2005年─2014年會津」に所属(終刊)。
2014年創刊に参加、「航」同人。
2021年 榎本好宏主宰より副主宰に任命される。
2022年 航」創刊の榎本好宏主宰逝去により、「航」代表。
俳人協会会員。
  

俳句の魅力について

  
 「航」創刊主宰、榎本好宏の掲げた「航のこころざし──おのおのが持つ、無意識下のやわらかい自己の発現をめざす」を「航」の精神的指針として継承することを確認すると同時に、私自身が俳句に惹かれる理由を改めて考えてみました。
 俳句に惹かれる理由は人によりさまざまです。
 自然や日常生活の有様を主観を述べず写生することに意義を見出す、日常生活での驚きや感動を中心に詠む、人生の感懐を重んずる、滑稽やおもしろさを好むなど。
 しかし、これらの俳句愛好家に共通するのは、表現における‘俳句らしさ’に惹かれていることです。題材や句のモチーフとは別に、俳句の魅力を支えている要は俳句特有の表現にあると言っても過言ではありません。
 私自身としては、心の急所に触れることばの一片から無限の世界が広がる不思議こそが、俳句の最大の魅力であると感じています。
 「航」会員の皆様、世の俳句愛好家の皆様と一緒に、俳句の魅力の探訪をつづけ、俳句観を深めてゆくことを願っています。
「航」代表 日高俊平太