1. 主宰作品 |
  2.  同人の秀吟 |
  3.  航路抄 

No.16 2016年11月発行 榎本 好宏 選

かたくりの花ゆるるたび老いゆくよ飯塚恒夫
初燕虫籠の軒の低きより内藤雅博
舞殿に捌かれてゐる桜鯛渡辺幸弓
白藤をあふぎて岩田帯受けに菅 美緒
篝爆ぜ水面に火の粉鵜の辺にも田中 勝
草をひく墓まで音の伯備線赤木和子
山颪に動き出したる花筏石井文子
父も子も畳職人藤の棚斉藤仲子
十日過ぐ十一日過ぐ三月よ田口愛子
さくら咲くあんなに来たう言うてたに露木敬子
鍬の柄にくさび打つ音竹の秋富田 要
軒の薪少なになりて囀れる馬場昭子
法螺の音に五六度爆ぜしお松明藤川三枝子
山開き遠く海見て矢大臣山川富貴
魚屋の今日声高にほたる烏賊山本たか子