1. 主宰作品 |
  2.  同人の秀吟 |
  3.  航路抄 

No.24 2018年3月発行
競走馬冷してをりぬ渡し跡田中日沙子
浜木綿を咲かせ白寿となり給ふ天野 祐子
通り土間抜けて米蔵遠き雷石井 公子
蠅帳に噛ませてありぬ置手紙太田かほり
さるすべり咲きつぎ師の忌来たりけり保坂 定子
往き復り身軽な盆のほとけたち田口 冬生
年々にかくと思ひぬ曼珠沙華安部由美子
玉音に姉咽せをりし麦こがし石井 文子
谷若葉女湯の声つつぬけに 齊藤 眞人
祭鱧とほく八坂の灯し見て佐藤 享子
白百合の香の満ち満ちて出棺す篠田  游
さらさらと音す跳人の家路かな田中  勝
知らぬ振りするも時には瓜の花露木 敬子
鬼灯市鼻緒を濡らし鉢買ひぬ藤川三枝子
緑なす使い勝手のよき鍬ぞ 目黒  礼