No.13 2016年5月発行 榎本 好宏 選 | ![]() |
踊り終へ妻帰るころ十三夜 | 田口冬生 | 秋空と地と御柱支へたる | 百瀬七生子 | どの客も遠路を来たり蛇笏の忌 | 後藤千鐵 | 紐結び違へ樏行き着けず | 岡本りつ子 | 出来秋や鑿の切れ味よき仏 | 太田直史 | 外風呂の暖簾をくぐる十三夜 | 木村珠江 | 衣被多作多捨とは言はれても | 小谷迪靖 | しばらくは海に馴染まず雪解水 | 坂本りき | 幔幕を畳み祭の直会へ | 田中 勝 | 垣根より剝るるやうに冬の蝶 | 中村いはほ | 花すすき利根のぼりくる潮匂ふ | 花村美紀 | 初紅葉能面打ちの手を休め | 日高俊平太 | とどまれば落葉溜りとなるだらう | 船杉しん子 | 鵙鳴いて一つの部落沈みけり | 村上正己 | 障子貼る十夜支度のはじめなる | 山本たか子 |