No.38 2020年7月発行 榎本 好宏 選 | ![]() |
修復の鐘撞堂や冬の蝶 | 飯塚 恒夫 | 短日の桶屋足もて桶回す | 保坂 定子 | いつまでも亡夫を待たせて初鏡 | 秦 愛子 | 母在さば湯の沸く音す長火鉢 | 田中 勝 | 対の箸買うて谷中よ十二月 | 赤木 和子 | 石蕗の花荒行堂の経もれ来 | 加藤 桂子 | 棟上げの木の香冬月昇りけり | 木村 珠江 | 数へ日や名前なかなか出ぬ人と | 後藤 政子 | ねんねこや曾孫寝てよし起きてよし | 三瓶 一穂 | 門衛に仕事の生(あ)れし散り銀杏 | 髙﨑 研一 | 薄氷の菜漬けの桶に浮かびけり | 田口 愛子 | 男舞床打つ音も寒に入る | 永井 環 | 正月のたれかが父母の墓へ花 | 馬来まち子 | 梟の二度目の声を待ちにけり | 八木 和一 | 糶人の軍手新し寒に入る | 山本たか子 |