 | 忘れ形見 | No.46 2021年11月発行 |
| 蜩に語り継がれし寺縁起 |
| ひとしきり立待月も酒肴 |
| 戴きへ高みとなりぬ雁の列 |
| 別尾根の夕蜩も頃合ひに |
| 十日より名付け通りに盆の月 |
| 踊りの輪大きくなりぬ帰省子に |
| 崩れずに踊りの中の踊りの輪 |
| 帰省子もまだ居りにけり送り火に |
| 秋の澄む徒然草の短さに |
| 幼より綽名のいくつ萩の花 |
| 手重りの干柿ほどの恋なりき |
| 朝顔や忘れ上手も芸の内 |
| 桐一葉伝記一幕終りけり |
| 流れ星生まれ在所をそれぞれに |
| ひぐらしや忘れ形見のやうにまた |
| 忘れ形見 | No.46 2021年11月発行 |
| 蜩に語り継がれし寺縁起 |
| ひとしきり立待月も酒肴 |
| 戴きへ高みとなりぬ雁の列 |
| 別尾根の夕蜩も頃合ひに |
| 十日より名付け通りに盆の月 |
| 踊りの輪大きくなりぬ帰省子に |
| 崩れずに踊りの中の踊りの輪 |
| 帰省子もまだ居りにけり送り火に |
| 秋の澄む徒然草の短さに |
| 幼より綽名のいくつ萩の花 |
| 手重りの干柿ほどの恋なりき |
| 朝顔や忘れ上手も芸の内 |
| 桐一葉伝記一幕終りけり |
| 流れ星生まれ在所をそれぞれに |
| ひぐらしや忘れ形見のやうにまた |