遠がすみ | No.8 2015年7月発行 |
鳥帰る奈良より京へ逸れながら | 煩はすことになりけり剪定も | 畦焼きて昼餉は沢の水汲んで | 稲藁の一荷着きけり厩出し | 芽の山に名付けなかりし神代より | 畦塗りて枝豆の種蒔きにけり | 白魚のここも伊万里の大皿に | 䌫のたるみて鰆漁日和 | 届きけり濡れ新聞に三葉芹 | 人の優し杏の花の咲きてより | 花後のみな遠景色遠がすみ | 月の出て苗の消えたる植田かな |
遠がすみ | No.8 2015年7月発行 |
鳥帰る奈良より京へ逸れながら | 煩はすことになりけり剪定も | 畦焼きて昼餉は沢の水汲んで | 稲藁の一荷着きけり厩出し | 芽の山に名付けなかりし神代より | 畦塗りて枝豆の種蒔きにけり | 白魚のここも伊万里の大皿に | 䌫のたるみて鰆漁日和 | 届きけり濡れ新聞に三葉芹 | 人の優し杏の花の咲きてより | 花後のみな遠景色遠がすみ | 月の出て苗の消えたる植田かな |