席隣る | No.2 2014年7月発行 |
見頃にはいつも竹騒花こぶし | 屋根葺きの藁の匂ひに復員す | 医者招びに雲雀の上がる麓まで | 花守の家訓にひとつ花を見ず | 留守の間を鶯鳴いてくれしてふ | 白木蓮の花の反り生きながらへよ | 竹の秋と言ふべし蔵の扉も開きて | 初孫の乳の置かるる磯竈 | 席隣る都をどりの流れ客 | 白蓮の花の白さを誰が生きし | 桑どこも解かれ毛の国祭月 | 昼顔の容よ己が過ぎし日よ |
席隣る | No.2 2014年7月発行 |
見頃にはいつも竹騒花こぶし | 屋根葺きの藁の匂ひに復員す | 医者招びに雲雀の上がる麓まで | 花守の家訓にひとつ花を見ず | 留守の間を鶯鳴いてくれしてふ | 白木蓮の花の反り生きながらへよ | 竹の秋と言ふべし蔵の扉も開きて | 初孫の乳の置かるる磯竈 | 席隣る都をどりの流れ客 | 白蓮の花の白さを誰が生きし | 桑どこも解かれ毛の国祭月 | 昼顔の容よ己が過ぎし日よ |