夏めきて | No.26 2018年7月発行 |
若葉影瀬波に溢れ下りけり | 艪の音と浮巣数へる客のこゑ | そうめんを啜り田植の結ひ終る | 夏めきて島の大小際やかに | 一枚は雀隠れの田となりぬ | 竹落葉踏みて黄泉より戻りけり | 振り返る音のどれもや夏の風 | 栗の花寺を仰ぎて塩の道 | 蚊燻しを炷(た)きてもらひぬ茶室まで | 大西日空き壜ひとつ瀞から瀬 | 大方の花も祭りも終へて梅雨 | 青林檎梯子に楔打ちながら |
夏めきて | No.26 2018年7月発行 |
若葉影瀬波に溢れ下りけり | 艪の音と浮巣数へる客のこゑ | そうめんを啜り田植の結ひ終る | 夏めきて島の大小際やかに | 一枚は雀隠れの田となりぬ | 竹落葉踏みて黄泉より戻りけり | 振り返る音のどれもや夏の風 | 栗の花寺を仰ぎて塩の道 | 蚊燻しを炷(た)きてもらひぬ茶室まで | 大西日空き壜ひとつ瀞から瀬 | 大方の花も祭りも終へて梅雨 | 青林檎梯子に楔打ちながら |