松の反り | No.12 2016年3月発行 |
御降りの丹沢辺りより晴れ来 | 福藁を踏む音させて獅子頭 | 松の反り杉の直ぐなる山始め | 御社の罅もそろそろ鏡餅 | 焚火より消壺抱へ戻り来る | 竹藪を抜けて谺す初鼓 | 泣きに来よ冬薔薇の束提げてまた | 打上げは潤目鰯で足りにけり | 散らさずに山茶花の束持帰る | 滝逸れて太き氷柱となりにけり | 冬凪のただいま余生どの辺り | 船の出て舟帰りけり雪催ひ |
松の反り | No.12 2016年3月発行 |
御降りの丹沢辺りより晴れ来 | 福藁を踏む音させて獅子頭 | 松の反り杉の直ぐなる山始め | 御社の罅もそろそろ鏡餅 | 焚火より消壺抱へ戻り来る | 竹藪を抜けて谺す初鼓 | 泣きに来よ冬薔薇の束提げてまた | 打上げは潤目鰯で足りにけり | 散らさずに山茶花の束持帰る | 滝逸れて太き氷柱となりにけり | 冬凪のただいま余生どの辺り | 船の出て舟帰りけり雪催ひ |