籠りの日々 | No.38 2020年7月発行 |
葉桜の葉騒に醒めよ鳥獣 | 流行り眼に少し痒かり柿若葉 | 振仰げ籠りの日々の端午かな | それぞれに生まれ在所や桐の花 | 桐の花会津名残りに指折りて | 手袋を外し指差せ朴の花 | 玉繭や本家分家のこの日より | 顔揃ふ膳に各々つばめ魚 | この旅の納め泰山木の花 | 謂れまで誰も知らざり初松魚 | さりげなく新茶の包み誰彼に | 饒舌な旦賜はる朝顔よ | 紙屑の嵩もほどほど五月尽く | 仏の名寺で聴きます麦の秋 | 道譲ることにも浮世螢狩り |
籠りの日々 | No.38 2020年7月発行 |
葉桜の葉騒に醒めよ鳥獣 | 流行り眼に少し痒かり柿若葉 | 振仰げ籠りの日々の端午かな | それぞれに生まれ在所や桐の花 | 桐の花会津名残りに指折りて | 手袋を外し指差せ朴の花 | 玉繭や本家分家のこの日より | 顔揃ふ膳に各々つばめ魚 | この旅の納め泰山木の花 | 謂れまで誰も知らざり初松魚 | さりげなく新茶の包み誰彼に | 饒舌な旦賜はる朝顔よ | 紙屑の嵩もほどほど五月尽く | 仏の名寺で聴きます麦の秋 | 道譲ることにも浮世螢狩り |