囃子唄 | No.23 2018年1月発行 |
筆置くに錦木の葉を二三枚 | 標札を残しあらかた雪囲ひ | 冷えながら月の欠けゆくけふ更に | 紙漉きに嫁と呼ばるる働き手 | 当てなしの師走に買うてお六櫛 | 藁束に鳶の柏手注連作り | 煮凝を取り分けくるる仲なれど | 餅搗きに囃子唄あり翁より | 凍星の忘るるなかれ妻亡しに | 鰹節を叩く音せり年の市 | これほどに何もせぬ日よ大晦日 | 幸ひなことに恵方や虚子の句碑 |
囃子唄 | No.23 2018年1月発行 |
筆置くに錦木の葉を二三枚 | 標札を残しあらかた雪囲ひ | 冷えながら月の欠けゆくけふ更に | 紙漉きに嫁と呼ばるる働き手 | 当てなしの師走に買うてお六櫛 | 藁束に鳶の柏手注連作り | 煮凝を取り分けくるる仲なれど | 餅搗きに囃子唄あり翁より | 凍星の忘るるなかれ妻亡しに | 鰹節を叩く音せり年の市 | これほどに何もせぬ日よ大晦日 | 幸ひなことに恵方や虚子の句碑 |