榎本好宏 選
二〇一六年九月二十八日に、東京のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で開催。大会賞一名、特選賞五名、秀逸賞十名に授賞されました。榎本好宏主宰の講演「敬愛する二人の師から『航』のこころざしへ」の後、第2部のパーティ会場では、全国から集った会員の皆さまと和やかな宴を楽しみました。
大会賞 | 夜間飛行青水無月の列島へ | 日高俊平太 | 特 選 | 遠蛙闇を平にたひらにす | 安部由美子 | 復興の魚市に海鞘頬張りぬ | 石井 文子 | 古代蓮地球誕生よりの風 | 中村いはほ | 燕の子屋号一字の履物屋 | 富田 要 | 道の辺の清水に曽良の衣替 | 別所 信子 | 秀 逸 | 桔梗咲く小さな包み解くごとく | 馬場 忠子 | 空海の御霊屋の灯や朴の花 | 天野 祐子 | 駐在に運ぶどぶろく宵祭 | 小林 雪柳 | 千年の一日のごとく田水張る | 宮下とおる | 田水沸く畔に大豆の丈五寸 | 山本たか子 | 来し方を思ふばかりの端居かな | 松岡 郁夫 | 人なべて何処へかへる星月夜 | 佐藤 享子 | 常念を写し安曇野田水張る | 村上 正己 | 雨乞いのまつりの跡や沼二つ | 飯塚 恒夫 | 聞き役のうれし団扇もあひづちも | 花村 美紀 |